<17/07/27>
 高校野球の地方大会が大詰めを迎える時期となりました。決勝戦はNHKや民放ラジオ局が特別編成で中継する事が多いので楽しみにしてますが、試合とは別なところが気になってしまいました。

 「音質に差がある」

 ということで各放送局の音声を録音し、スペクトラムを見てみました。

 ※19kHz付近はステレオのパイロット信号です。

 NHK-FM水戸と茨城放送(FM)の比較。最高周波数はNHKが7kHz付近、IBSが8kHz。両局ともステレオでした。
 IBSの方が音量感があり、NHKは小さめ。(コンプレッサの都合と思われる)
 音は篭った感じでAM放送より少しいいかなという感じ。


 NHK-FMさいたま、NHK-FM前橋、FM群馬の比較。全局ステレオ。
 こちらもFM群馬の方が音量感があり、NHKは小さめ。前橋局は10kHzで頭打ちなので少し篭った感じ。他の2局は通常のFM放送と同等レベル。

 球場から本社への伝送はINSや自社回線を使っているはずですが、ここまで差が出るものなんですね。(INSってもう使ってないのかな?)
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<17/07/23>

 TECSUN PL-680
 長波、中波、短波、FMラジオ、エアーバンドが受信出来る、ごく普通のラジオです(違

 TECSUN(テックサン)は聞き慣れない名前ですが、中国国内でラジオや音楽プレーヤーなどを販売しているメーカーです。
 機能的に同じソニーのBCLラジオが2.5〜3万に対して、こちらの価格は2万前後なので中華製にしてはやや高いと感じます。
 果たしてどの程度の性能なのかを色々検証していきます。

 音質…低音重視。側面にTONE切替スイッチ(BASS-TREBLE)があるが、高音をカットするかしないか程度の違い。

 アンテナゲイン…3段階(DX-NORMAL-LOCAL)の切替スイッチがあり、電波の強さや混信の具合に応じて切替える。通常はDXで使い、電波が強くて音が歪む時や抑圧があるときにノーマルやローカルへ切替えるのがよさそう。自宅近くにあるNHK大電力局はLOCALにしないと音が歪みます。

 同期検波…フェージングや混信が強くても外れないが、2kHzずらすと外れてしまう。周波数をずらして更に同期検波という技が使えない。

 帯域フィルタ…狭帯域と広帯域の切替えが出来るが、広帯域は広すぎて使えない。中間の帯域が欲しい。

 SSB受信…3.5MHzや7MHzで電波の強いアマチュア局を聞くことが出来ます。

 <周波数帯別受信状況>
 LW(長波)・・・近くにあるNHK大電力局の抑圧もあり、内蔵バーアンテナでは海外局はほとんど受信出来ない。地下鉄の誘導無線が受信出来るか試してみたい。

 MW(中波)・・・アンテナゲインを電波の強度や混信に応じて上手く使い分ける必要がある。選択度はかなり良いので遠くの局も良く拾える。ただし極端に弱いと音声自体が出力しない(仕様なのか?)

 SW(短波)・・・付属の外部アンテナよりロッドアンテナの方が感度がよい。海外局は性能の良い外部アンテナを使うのがよさそう。

 FM(76-108MHz)・・・ステレオ/モノラル切替可能。イヤホンではステレオで聞ける。LR分離度も良い。

 エアーバンド・・・とりあえず受信出来る程度。受信機(IC-R6)と比べると雲泥の差。

 <その他>

 充電用のACアダプターが付属していますが、中国国内仕様なのでAC220Vです。そのため日本で使うには昇圧トランスを噛ませる必要があります。(今回は付属してました)


 台湾の業者から買ったので説明書は中国語です。なんとなくはわかりますが…。香港から買えば英語になるのかな?

 <まとめ>
 価格の割には受信性能も良く、細かいところを気にしなければ日本国内モデルに匹敵するレベルです。中華製ラジオも格段に性能は向上しているようです。
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