黒部ルート見学会 その2

 黒部ルートとは、関西電力の黒部川第四発電所(通称:黒四)建設のために作られた工事用トンネルのことで、黒部ダム〜欅平間のことを言います。
 通常、一般の立ち入りは出来ませんが、関西電力主催で年に30回ほど「黒部ルート見学会」というものが開催されており、その抽選に当たれば内部を見学することが出来ます。
 見学会について、詳しくはこちら(富山県のHP)をご覧ください。

 この見学会には欅平出発と黒部ダム出発の2コースが設定されています。今回私が当選したのは黒部ダム出発のコースです。

 発電所には一時間ほど滞在し、ここから先は関西電力黒部専用鉄道(トロッコ)で移動します。
 途中にある高熱隧道対策で、機関車はバッテリー式、客車は耐熱仕様となっている。
 また人と比較してわかるように、機関車客車ともに、とても小さいです。(トンネル断面が小さいため)


 途中、仙人谷に停車します。ここには下流にある黒部川第三発電所の貯水池である仙人谷ダムがあります。
 また、関西電力の社員宿舎もこの辺にあります。


 仙人谷を過ぎると、高熱隧道と呼ばれる区間を通過します。
 この周辺にある複数の火山帯の影響で、岩盤が高温になっており、壁面には硫黄が露出しています。
 現在は導水管による冷却を行っていますが、それでも約40度近くあるそうです。


 高熱区間から10分ちょいで、バッテリートロッコの終点、欅平上部駅に到着です。


 ここからは竪坑エレベーターで200mを一気に下ります。


 エレベーターを降りると素堀りの広い空間があります。ここが欅平下部駅です。
 上に架線があるので、ここまでは電気機関車が入ることができます。


 ここからは通常の客車に乗り、1回のスイッチバックを経て推進運転で欅平駅へ到着。

 以上で黒部ルート見学会は終了。ここで現地解散となります。


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